東大寺学園中学校
合格-2014年度

やるだけやる

ぼくの将来の夢は、地震の研究者になって、地震によって悲しむ人がいないようにすることです。その理由は、東日本大震災が起こり、揺れや津波の影響で悲しむ人を見ていると、もうこれ以上、地震によって悲しむ人を 見たくないと思ったからです。その夢を叶えるために、京都大学に入ろうと思い、そのための中学校に行けるように勉強をしていました。

ぼくは、小学四年生になる前の三月に入塾しました。家から近くて、近所には成基学園に通う人が多かったことがきっかけでした。入塾したときは、とても難しいことをやっていると感じ、ついていけるかどうか不安でした。理科のショートテストは、クラスで最下位の点数をとってしまったこともありました。そのころは、ちゃんとした目標の中学校を決めていませんでした。でも、そんな状態を変える出来事がありました。それは、東大寺学園中学校の学校説明会でした。体験授業がとてもおもしろく、自由な校風で、楽しそうな学校だと感じました。また、中学校の資料を見てみると、京都大学に行く人が多く、ぼくの夢に近づける学校だと思いました。そして、運良く家から遠すぎない距離でした。そうして、ぼくは、「絶対、東大寺学園中学校に行きたい！」と思うようになりました。

四、五年生のときは、ショートテストがある日は、休み時間にショートテストに向けての勉強をして、いい点数がとれるようにしました。〈オープンテスト〉が始まる前も、テストに出てくるかもしれない漢字を確認しました。でも、〈オープンテスト〉の復習をしっかりできていませんでした。間違えた問題を確認するようになると、〈オープンテスト〉では、一位や二位の成績がとれるようになりました。しかし、五年生の終わりごろに〈オープンテスト〉の成績が十一位に下がりました。だから、東大寺学園中に合格できるかどうか不安になりました。

そして、そのまま受験学年である六年生を迎えることになりました。〈オープンテスト〉の成績はまだ上がりませんでした。六月になると、〈日曜進学教室（日進）〉が始まりました。とても大変でした。会場まで一時間かかるし、復習していると、寝るのがとても遅くなったからです。いつも眠くて、つらかったです。そのようなときは、志望校に合格したいという気持ちを思い出して乗り越えました。

そうしているうちに夏が来ました。夏には、〈夏期講習会〉、〈夏期合宿〉、〈算数集中特訓〉などの行事がありました。講習会では予習する時間がなかったし、合宿では一日中勉強だったので、どちらも大変でした。夏が終わったころ、〈日進〉の成績は良いこともあれば、悪いこともありました。どんな成績のときでも、成績を気にせず復習しました。また、夏から秋にかけて、平成元年からの甲陽学院中学校の算数の入試問題を二十五年分解きました。そして、毎週土曜日に授業が終わってから残り、甲陽学院中の算数で間違ったところを先生に教えてもらっていました。秋以降、東大寺学園中の算数でも同じようなことをしました。また、週に一回、新聞記事の要約と、茶本の授業でやっていない学校の入試問題をして、先生に見てもらっていました。理科では、『アインシュタイン』というテキストを解きました。社会のショートテストの勉強も百点を目指してやっていました。今思えば、これらのことが合格につながったのだと思います。

入試直前は、勉強のこと以外では、十時に寝て、五時半に起きることができるように心がけました。このようにして入試日を迎えました。試験ではできる問題から解きました。出題ミスが算数で一問あったときは、少し焦りましたが、それをとばすことにしました。作戦成功です!!

これから受験をする人たちに伝えたいことがあります。一つは、成績が悪くなることがあっても、それは終わったことだから、ただ復習をしてほしいということです。もう一つは、先生に言われたことをすれば、第一志望校には合格するということです。あきらめずにがんばってください！

今までいろいろなことを教えてくださった先生方や、自分を支えてくれた両親には感謝しています。これからは、あまりやったことのない英語、数学を特にがんばりたいです。大学では、研究者になるための勉強をしていきたいです。