東大寺学園中学校
合格-2018年度

わたしの志は、

たくさんの経験を積んで、みんなから信頼される人になることです。

この志に向けて、まずは東大寺学園中学校に入学して部活と勉強を両立させたいと思います。勉強も運動も楽しめて、みんなに信頼される人になるために、これからも小さな目標を立てて、それを達成することを繰り返していきます。

最後まであきらめない

ぼくは四年生の九月ごろ、友だちにさそわれて成基学園に入りました。初めの印象は、かしこい人が多くいて、小学校に入る以前にできた友だちもいて、なにより楽しそうという印象だったので、ここで勉強しようと思いました。

その後五年生になり、ぼくは志望校をどこにするかで、とても悩んでいました。すると先生が東大寺学園中学校をすすめてくださいました。東大寺学園中の見学会に行き、自由な校風の学校だと知りました。そのことに魅力を感じ、第一志望校は東大寺学園中に決めました。

東大寺学園中は、入試の仕組みや問題の難しさなどから四科型が有利ですが、ぼくは三科型に差をつけられる社会が唯一の苦手科目であり、おどろくほど点数の取れない科目でもありました。六年生の初めぐらいに社会のＫ先生は、

「社会は覚えていることを書けば、すぐに得点になるから、成績の上げやすい科目です。」

とおっしゃっていたので、社会をこつこつと勉強していきました。それと同時に友だちが塾で自習をしていたので、ぼくも自習をこつこつとしていきました。

国語のＹ先生は、

「成績は勉強してから二、三ヵ月後ぐらいに上がる。」

と常におっしゃっていました。ところが成績を上げやすいはずの社会の成績が二、三ヵ月しても少ししか上がりません。最後には入試の二週間前に算数のＨ先生に、

「あと二週間、社会の勉強しかするな。」

と言われ、算数の先生に社会のことについて言われるほど、社会の成績が悪いことにあらためて気付きました。

それから二週間、Ｋ先生からいただいた教材のうち、歴史の部分をやり直したり、歴史資料を一周見て、その中で自分に欠けているところを書いて覚えたりと、社会の勉強だけをして入試をむかえました。そのおかげかどこの入試でも平常心をもって臨むことができました。入試を受けてみると東大寺学園中の社会はとても簡単だと感じ、試験の後に友だちと簡単だったことを喜んでいました。どこの学校も受かると信じていましたが、東大寺学園中の算数はとても難しくて、試験の後、算数の答合わせを友だちと一緒にしていると、自分がたくさん間違えていることに気付き、得意科目の一つである算数で失敗してしまったと感じ、不安な気持ちになりました。

東大寺学園中の合格発表を緊張して待っていました。そして、合格発表を見て、自分の番号を見つけると、喜んで先生のところへ行きました。同じく受かった友だちと、先生たちとでいろいろと話をしていました。そこには、残り二週間社会しかするな、と指導してくれたＨ先生もいらっしゃいました。Ｈ先生は、

「社会に救われたな。」

とおっしゃってくださり、ここで社会をやっておいてよかった、と感じました。とあるテストでは二十台の偏差値だったけれど、二週間を経て、六十ぐらいになった気がします。

国語と算数と理科をがんばっておいたおかげで社会をする時間ができたので、このとき国語、算数、理科を五年生のころからがんばってよかったと思いました。

受験を通して、ぼくは環境に恵まれているな、と感じました。友だちと一緒に受験したことで、余裕をもって受験できました。先生のつくられる良い教材によって二週間で効率よく覚えられた社会、二週間、社会だけを勉強しても得点できる余裕のある国語、算数、理科があったと思います。また、成基学園のプログラムによって、〈夏期学習合宿〉では、たくさん勉強する習慣、〈日曜進学教室（日進）〉ではテストに慣れることが身につきました。少しでも環境が違えば志望校や受験の結果が変わったかもしれません。環境に恵まれて本当に良かったと思います。

成績の上下は少しだけありました。国語、算数、理科は良いときはすごく良く、悪いときは平均より少し上、のような感じです。でも悪いときのことはほとんど気にせず、次のために勉強をしていました。〈日進〉《ウルトラコース》の算数で一度、一〇〇点が自分だけで偏差値がとても高くて、そのおかげで一位になったのはとてもうれしかったです。でも、その次はいつもの成績にもどり、本番で算数を成功させたいと思いました。

全教科を最後まで、あきらめない気持ちで取り組んだことがよかったと思います。

いつもそばで支え、迎えに来てくれたお父さんやお母さん、合格のことを考えて教え、叱ってくださった先生方、ありがとうございました。