京都女子中学校(II類)
合格-2016年度
自分の意志で
私の将来の夢は、自分が就職した仕事の場をよりよくして、社会の役に立てるような自立した女性になることです。
その理由は、これから自分のやりたい仕事をするときに、「こうする方がいい」や、「これはいけないと思う」など、自分の意見をもった人になることが大切だと思ったからです。
私は、五歳のころからクラシックバレエを習っています。バレエは続けることが大事で、長い間バレエを休むことはしたくない、そう思っていた私に母は、「成基学園なら、バレエを続けながら受験勉強ができるよ。」と言われて、五年生の春に入塾しました。
先生の授業はおもしろくてわかりやすいし、クラスの子とも仲良くなれて、入ってよかったなと思っていました。でも、宿題を提出する前日にやるなど、計画を全く立てておらず、質問にもめったに行きませんでした。やれと言われたことだけやればいいやと思っていて、宿題ではないからと、テスト直しもあまりやっていませんでした。授業にもついていけているし、テストもそんなに悪くないから大丈夫、そんなふうにも思っていました。
あっという間に一年が過ぎて、六年生に進級しようとしていたころ、先生も、「六年生としての自覚を持ちなさい。」とおっしゃっていて、私もがんばろうと思い、〈スタートダッシュ講座〉を受けました。
そんななか、ある日母から、「教室、変わらないといけないの。」と言われました。バレエのレッスンの曜日と六年生の授業の曜日が重なったため、レッスンと曜日が重ならない別の教室で勉強することになったのです。私は不安になりました。教室が変わるということは、先生が変わることでもあり、教え方が変わる可能性もあるからです。そんなときに算数のN先生が、「移る教室のM先生も同じ教え方だし、きっと大丈夫。」とおっしゃってくださいました。
いざ六年生になって教室を移ると、最初は緊張していたけれど、N先生がおっしゃったとおり、きちんと授業にもついていけて、先生方もクラスのみんなも優しく、安心して受験勉強に取り組むことができました。
でも、不安なのはそれだけではありません。バレエに行っている分、みんなより勉強時間が少なくなり、大変でした。さらに得意分野だった国語で、過去問ではあまり点が取れなかったこともありました。受験勉強でたまっていたストレスで、両親に八つ当たりしたり、寝不足で体調をくずしたりもしました。でも、「合格する!」という目標、意志があったからこそ立ち直ることができました。「何かをやりとげたい」という気持ちが大切だなと感じました。
六年生としての一年間も、おどろくほど早く過ぎていきました。〈日曜進学教室(日進)〉の二十回がすぐ終わったように感じたり、あっという間に残りの授業があと五回までになっていたりして、きっと夢中になって勉強していたからだったんだな、と思いました。
そして、むかえた試験当日。前受験をしていた人たちがよく、「緊張した。」と言っていたけれど、私はそれほど緊張しませんでした。学校に向かう坂のところでカイロをもらい、母から、「いつもどおり、やってきなさい。」と応援のメッセージももらい、試験会場にむかいました。会場では理科の暗記カード、算数の対策プリント、地図帳を見ていました。
そして、試験がはじまりました。私は、とれる問題を確実にとることを意識して解いていきました。そして、国語では、記述の部分点をもらえるように気をつけました。すべての教科を全力で集中して解くことができました。やりきったと思い、すっきりした気分で家に帰りました。
次の日の合格発表。ホームページに示された合格者の番号を母と見ていきました。「ありますように……」と思っていると、自分の番号がのっていました。ものすごく嬉しくて、安心と同時に涙があふれました。五年生のときからの二年間の努力や苦しみが、全部報われたと感じました。
これから私は勉強やバレエ、部活などをがんばり、充実した六年間を過ごしたいと思います。そして楽しい学校生活にしていきます。
最後に、私が合格できるように支えてくださった先生方、家族に心から感謝します。本当に、本当にありがとうございました。
2024年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
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山口 千南美さん | 大津石山教室 |
2022年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
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丁野 寧月さん | 大津石山教室 |