京都府立南陽高等学校 | 本気【高校受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

京都府立南陽高等学校
合格-2019年度

八木 日和子さん

わたしの志は、

音楽を通じて、人をわくわくさせる仕事につくことです。

私が、この志を立てた動機は、「ただ、自分が生きていくためだけに仕事をするのは、とてもつまらない」と思ったからです。どんな仕事も何かしら人の役に立っているけれど、私はそうではなく、人に直接感動を与えたいです。例えば、今、趣味でやっている音楽などを、どんどん深めて伸ばしていきたいと思っています。

本気

私は、今まで勉強することに対して無関心でした。中学一、二年生のときも、ただ授業を受けて、テストの前日にしか勉強しませんでした。それでも何とかなっていたため、特にテストのとき以外で勉強することもありませんでした。それに、部活動も忙しく、勉強する暇もありませんでした。

そして、三年生になる春。私は、春期講習会から参加して、そのまま成基学園に入塾しました。ちなみに、成基学園に入った理由は、前に姉が入っていて、先生方もおもしろいし楽しい、と聞いていたからです。

初めての塾、初めての受験、私は、「勉強するぞ! !」という気持ちが出てきて、半ばわくわくしていたような気がします。しかし、実際それが行動に出たかと言われると、そうではありませんでした。それもそのはず、今まできちんと勉強してこなかったため、勉強の方法がわからなかったからです。私は、とりあえず塾に行き、言われたことをやるだけでした。わからないことがあっても「今はいいや」と思い、放置していました。

このような感じで、なんとなく過ごしていると、初めての〈Vもし〉がやってきました。これが私にとっての第一覚醒期となります。〈Vもし〉を受ける前、どのような感じか心配だったので、受けたことがある友達に聞いてみました。すると、何もしなくても初めは偏差値五十は最低取れる、と言われたので、私はそれを真に受けてしまい、勉強せずに受けた結果、見事に五十を下回ったのです。高校に行くなどと軽い気持ちでほざいていた自分を殴ってやりたいと思いました。そして、なぜこのような悲惨な結果になったのかは、すぐにわかりました。一、二年生の内容だったからです。このとき、私は中一のときの先生に言われたことを思い出しました。それは、「短期間で覚えたことは短期間で忘れる。長期間コツコツ覚えれば、その後も長く記憶に残る。」ということです。一、二年生の頃に、テストの前しか勉強しなかったことが仇となったのです。しかし、それと同時に毎日必ず勉強をすることが大切だと分かりました。ここから私は変わっていったのです。

まず、わからないことがあったら、すぐに先生に聞くようにしていきました。そして、部活を引退してからは夏休みもずっと、家では集中できないので自習室に通っていました。夏休みは〈夏期学習合宿〉もあり、そこでも、より一層気持ちが駆り立てられました。そして、夏休みは頭がだいぶ充実しました。その結果、夏休み明けの〈Vもし〉や校内実力テストは、どちらも前回より良くなっていました。しかし、ここで喜んで調子に乗ってしまうところが私の短所なのです。

夏休みが明けると、学校では行事が始まり、それに向けての準備などで放課後は友達と盛り上がり、つい勉強を怠ってしまう時期がありました。そんなときにやってきた三回目の実力テストが、第二次覚醒期となりました。今までの実力テストは、「毎日勉強しているから」と思い、実力テストに向けての勉強はしていませんでした。それで着々と点数は上がっていましたが、今回はただでさえ毎日の自習も怠っていて、テスト前勉強もしていなかったため、前よりかは上がるだろうと調子に乗って受けた結果、一回目のときよりも十点も点数が下がったのです。しかし、そのときの自分は、こんなにも下がった理由がわからなくて衝撃すぎて、思い切り悔しがりました。

それからは、今まで以上に勉強時間を増やし、自分の課題である分野などのプリントを自らもらいに行くなどもしました。しかし、私が本気になったのが遅かったのか、それからの〈Vもし〉の偏差値は、目標値まで達することはありませんでした。それでも、塾や学校の先生方は私の第一志望校受験を認めてくださったので、あとは突っ走るだけだと思い、今までやってきたように受験に向かって進み始めました。過去問を始めてからも、しつこいくらい、先生に質問しまくってがんばりました。入試のギリギリまで、それは続いていました。

そして迎えた、公立前期の日。余計なことは一切考えないようにしていたので、あまり緊張はしませんでした。正直、手応えもありませんでした。それでもやり切ったから悔いはないと思っていました。

合格発表の日。一人で見に行きました。あまり期待はせずに、恐る恐る掲示板を見てみると、一瞬で自分の受験番号を見つけました。一人だったということもあり、驚きつつも奥歯を噛みしめて喜びました。初めて、努力が報われたと心から思った瞬間でした。

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