灘中学校 | 周りに支えられて【中学受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

灘中学校
合格-2017年度

大脇康敬さん

わたしの志は、

患者さんにやさしく接し、患者さんを心も体も元気にできる医者になることです。

ぼくは、昔から医者になろうと心に決めていました。それは、医者である父にあこがれていたからです。朝から夜まで、ずっと仕事にはげんでいる父の姿を格好いいと思ってきました。 ですが、ぼくは、まだこの志を果たすために何もしていません。だからこそ、ぼくは、これから人にやさしくしたり、人体に関しての勉強をしたりしていきたいと思います。

周りに支えられて

ぼくが成基学園SSJに入ったのは、小学一年生のときです。けれども、受験を意識するようになり始めたのは五年生のときです。

五年生になると、急に宿題が増え、受験態勢が整ってきました。でもぼくは、その流れについていくことができず、宿題をこなすために、ほぼ毎日深夜の十二時を越しても起きていました。そのせいで睡眠不足になり、ついには授業中に居眠りをしてしまいました。それが続くようになり、大目玉を食らいました。このときのことがなければ、授業態度は悪いままだったと思います。

このときはまだ、洛南高等学校附属中学校を第一志望校としていました。ですが、友だちから灘中学校の話を聞き、興味を持つようになりました。もし、灘中を目標とするなら、社会がない三教科で受験することになります。ぼくは社会が得意で、国語が苦手な分を社会でおぎなっていたため、社会をやめて三教科にすることに対してとまどいを感じていました。だから、灘中を第一志望校とするのは簡単なことではありませんでした。最終的に六年生に上がる直前の二月に、灘中を第一志望校とする決断をしました。心の中は、「どうなるんだろう」というおそれと不安でいっぱいでした。ですが、三教科にする以上、もうやるしかない、だから灘中を目指して進もうと決心しました。

灘中を目指して進もうと決心したはいいものの、灘中に行こうと思ったら、それまでやってきた量では全然足りませんでした。そのことに気づいてはいましたが、「まだ大丈夫、まだまだ時間はある」という甘い考えで勉強をしていました。そのような状態のまま、四教科から三教科へ切り替えをしました。

そんなとき、社会のK先生からアドバイスをいただきました。四つありましたが、その中でも特に、強く心に残ったものがあります。それは、「やすひろの本気が見たい」というものでした。ぼくは、この言葉をもらったとき、つい涙を流してしまいました。この言葉は甘かったぼくの考えに火をつけてくれました。そして、二、三週間の間、がむしゃらに勉強することができました。でも、いつものダラダラぐせが出てきて、そのうち元の状態に戻ってしまいました。そんな中、宿題の量は増えていくばかりでした。

そして、ついに宿題を期日までに出せなくなってしまいました。そこでY先生に、「宿題を出せなかった原因がわかるまで二階に上がって来るな。」「二度とおまえの顔は見たくない。」と叱られ、頭が真っ白になりました。泣きじゃくって動揺していたせいか、叱られた内容をほとんど覚えていなくて、どうしたらいいかわからなくなってしまいました。必死の思いで思い出し、「まだまだ時間があると思って油断し、計画を立てなかったから」という結論を出しました。翌日、先生に会いに行き、そう伝えると、「見通しがないところがおまえの悪いクセ。」と再度叱られました。ショックを受け、落ち込みましたが、この先生の言葉があったからこそ、今度こそと火がつき、がんばり、合格することができたのではないかと思います。この出来事は、受験勉強をしている中で一番心に残った出来事です。

ぼくは、このころ、特に不安だった教科があります。それは国語です。国語だけは〈日曜進学教室(日進)〉の成績が何十位だったり、ときには何百位だったりしました。灘中の過去問を解いても、せいぜい一二五点が限界でした。そこで、灘中の一日目の知識で点を取るために知識のプリントをもらったり、二日目の対策をしてもらったりしました。また、過去問を何回か復習するようにしました。すると、〈日進〉の成績は相変わらずでしたが、灘中の過去問で一三五点も取れるようになりました。そこからやる気を出し、死にものぐるいで最後の一週間は勉強しました。

受験前、最後の土曜日の授業のときにK先生から受験の最終奥義を教えていただきました。その説明の中で、K先生がおっしゃっていた「余裕を持て」ということがぼくには大切に思えました。当日は、鉛筆も消しゴムもシャーペンも山のように持っていき、朝も五時に起き、余裕を持って会場に行ったのがよかったと思います。

最後になりましたが、合格するために指導してくださった先生方、一緒に目標へ向かって走ってきたクラスの友だち、いろんな面で支えてくれた家族、本当にありがとうございました。

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