神戸女学院中学部 | 苦手の克服【中学受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

神戸女学院中学部
合格-2021年度

石井 希弥さん

わたしの志は、

子どもたちが勉強を好きになり、入りたい中学校や高校に合格できるように、子どもたちをサポートすることです。

小学五年生くらいから塾というものに行き始めたわたしは、学校よりも塾の方が楽しいと思っていました。それは学校よりも塾の友だちの方が気が合うことが多かったからでした。楽しく塾に通ううちに、自分も塾の先生になって、楽しい授業をやってみたいと思うようになりました。そして、将来、自分と同じように、志望している学校を目指してがんばる子どもたちをサポートしたいと思います。

苦手の克服

わたしは成基学園に入る前に他の塾に行っていました。そこは先生にあまり質問ができず、先生と生徒との距離がすごく遠く感じていました。五年生の途中で、成基学園の体験授業を受けました。それまで通っていた塾とちがい、アットホームな感じがすごくしました。授業もそうですが、何よりも質問がしやすい雰囲気を感じ、この塾でならがんばれるという気持ちになりました。

前の塾で一緒に勉強していた友だちにさそわれて、神戸女学院に初めて行きました。行ってみてすぐに好きになりました。学校がとても広々としていて、歴史がある学校にもかかわらず、とてもきれいな印象を受けました。この学校で勉強したいという気持ちが一気にわいてきました。

志望校が決まったものの、具体的にどのような勉強をやったらいいのかよくわかりませんでした。ただ、成基学園に入ってからは先生によく質問するようになりました。わからないときは授業が終わった後に、担当の先生にしつこく質問しました。どの先生も嫌がらずに熱心に質問に答えてくれました。

わたしは国語が苦手で嫌いでした。とくに記述問題と聞いただけで鳥肌が立つほどで、それくらい嫌いでした。ですから、初めのうちは記述問題をのぞいた、記号問題や書き抜き問題だけしかやりませんでした。しかし、夏休みを過ぎ、過去問を始めるようになってからは、記述問題から逃げているだけでは合格できない……ということに気づきました。それからは、すごく辛かったですが、記述問題にも少しずつ取り組むようにしました。今でもこのことを思い出すと少し辛いです。

国語の記述はすごく辛かったですが、好きな算数や理科は勉強がすごく楽しく思えました。〈日曜進学教室(日進)〉の算数や理科で良い点が取れたときはうれしく、結果が良いとまたがんばる気持ちもわいてきました。

好きな科目を勉強するときや、結果が良かったときは楽しい受験勉強でしたが、嫌いな科目をやらなければならないときや、結果が良くないときは楽しくなく、とくに母親に否定的なことを言われることがとても辛いときがありました。苦手なところ、ダメなところを直さなければならないことはよくわかっているのですが、母親から言われるとつい反発していました。

得意科目の算数や理科に比べ、国語や社会の成績が伸び悩んでいた時期はとても辛かったです。国語では記述が嫌いでしたが、とにかく合格のためには我慢しようと、大問一つを二〇分で解く時間配分の練習に取り組みました。今でもあまり好きではありませんが、何とか過去問で点数が取れるようになりました。あとは、記述が苦手な分、知識問題や選択肢の問題、抜き出しなどの問題で失点しないよう、一生懸命練習しました。社会はとにかく必要なものを絶対に覚えるんだという気持ちでがんばりました。

六年生になって始まった〈日進〉は大好きでした。毎回、すぐに結果が出て、自分の順位を知ることができるのが、はげみになりました。六年生といえば、わたしは〈合宿〉をとても楽しみにしていました。泊まりがけでライバルと一緒に勉強できるというところが魅力だったのですが、新型コロナウィルスの影響で実施されず、すごくがっかりしました。

夏休み以降は、必死で過去問に取り組みました。初めのうちは全く点が取れずショックでした。三割から五割程度しか得点できず、とても合格は無理だ……と沈んだ気持ちになりました。それでも担当の先生方の、初めは誰でもそんなものだという言葉を信じてがんばりました。

入試当日、試験会場に行くと他のみんながとても賢そうに見えて、不安でいっぱいになりました。そんななかで始まった試験ですが、一時間目の国語の記述が思いのほかよくでき、これならいけるという気持ちになりました。残りの科目はあまり心配していなかったので、合格できる自信は少しありました。

発表当日はすごくドキドキしました。でも第二志望校の高槻中学校に合格できていたので、思い切って結果を見ることができ、見事合格していたときは、すごくうれしかったです。両親もすごく喜んでくれて、もしかしたらわたし以上に喜んでいるかも……と思ったくらいです。

そんなふうに喜んでいる両親の姿を見て、受験の最中にはいろいろと言われて辛かったけれど、自分のことを心配してくれていたんだと気づき、感謝の気持ちが少しずつわいてきました。

過去問を始めたときには、とうてい合格は無理だと思っていましたが、自分を信じてがんばることで合格できました。これから受験をするみなさんも、自分の力を信じてがんばってほしいと思います。

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