大阪府立春日丘高等学校
(普通科)
合格-2017年度
子どもたちに夢と希望を与えることのできる立派な教師になることです。
教師になるという志を立てたのは、私の周りで支えてくださった先生方がとても優しく、いつも親身になって話を聞いてくださったからです。私も、先生になって、子どもたちに勉強を教えるだけでなく、子ども一人ひとりに寄り添い、社会で生きていく力を伸ばしてあげたいです。その志に向かって、高校でたくさん知識を蓄え、行事などにも積極的に取り組み、自分を大きく成長させていこうと思います。
合格を勝ちとるまでの道
私が本格的に受験勉強に取り組みだしたのは、中学三年生の秋ごろでした。私はそれまで、毎日部活に励み、なかなか勉強に手をつけられないままでいました。部活をしていた一年生と二年生の間は、「自分は部活で忙しいから。」と自分に言い聞かせて、塾に行ってもうとうとして授業を受けなかったり、宿題をやらずに行くこともあったりしました。正直、受験というものを、甘く見ていました。テスト一週間前に慌てて詰め込んで受けているというような状況でした。三年生になれば、何とかなるだろうと思い込んでいました。
そんな私が三年生の夏に、成基学園の〈夏期学習合宿(合宿)〉に参加しました。この〈合宿〉が、私を変える大きなきっかけとなったのです。最初は、友だちも行くし、ちょっとがんばってみようかなという程度の気持ちでいました。しかし、会場に行くと、クラスに知り合いは一人もいない上に、知り合いになっても喋るような空気ではなく、みんなひたすら勉強をしていました。同じ学年のはずなのに、自分よりはるかに知識を持つ人ばかりで、私一人が置いていかれていると思いました。自分に基礎が全く身についていないことに初めて気づかされました。
そのときに、これまでの自分の勉強法ではいけないんだ、と思い、勉強方法を見直すことにしました。しかし、最初は自分の勉強法を根本から立て直すということにとても抵抗があったし、辛くてしんどい日々が続きました。さらに、分からないことを知られるのが恥ずかしくて、なかなか人に言えませんでした。でも、私の質問に一から丁寧に教えてくださった学園の先生方のおかげで、何でも質問できるようになりました。そして、自ら進んで分からないことを調べるようになりました。
そして、二学期末の志望校を決める時期になりました。ところが、私は、目標となる高校が定まらず、途方に暮れていました。何のために勉強しているのかよく分からなくなりました。そのときに、相談に乗っていただいたK先生に、
「先生も高校を決めたのは一月が過ぎてからだったから、今、高校を決める必要はない。目標とする高校を決める前に、目標とする偏差値を先に決めなさい。」
と言われました。私だけ遅れていると思っていた気持ちがとても楽になりました。とにかく、今は自分の学力を向上させることに集中しよう、と気持ちを新たにがんばることができました。
そして、私の勉強法ができ上がったのは、冬休み頃でした。夜は必ず十二時までに切り上げ、朝は六時三〇分に起きて過去問をしてから学校に行きました。この習慣を身につけるには、かなりの努力が必要でしたが、私にとって大きな力となっていきました。また、学校に行っている間にも、少しのひまも無駄にせず、スキマの時間でできることを少しでもしようと小さな努力を積み重ねました。
いよいよ私立受験の日。私はあまり緊張していませんでした。ここまでやってきた努力を試す日だ、と逆に燃えていました。試験中、私の特に苦手な理数教科の時間には、多少の不安もありましたが、今まで支えてくれた人たちの顔が浮かんできて、恩返しをしたいと強く思っていたので、自分の百パーセントの力を出し切れました。
そして、私立受験が終わり、公立に向けての第一歩を踏み出すことができました。私は、迷った結果、大阪府立 春日丘高等学校を受験することを決めました。この高校は、自主、自律をモットーとする学校なので、自ら考え、自ら行動する力が必要となります。この力は、将来教師を目指す上でとても大切だと考えて、この高校を選択しました。けれども、私立に合格できた私は、調子に乗ってしまい、今までの姿勢で勉強しないようになってしまいました。でも、もしこのまま何も変われずに公立に落ちてしまったら、悔やんでも悔やみきれないと思いました。しかも、私のレベルでは、確実に受かるとは言いきれないレベルだったので、さぼっている暇などないと自覚しました。そこから私は、まだできることはあるはずだ、と必死に問題に食らいつきました。
発表の日、私の番号があったと分かったとき、とても嬉しかったです。自分で決めた目標を自分で達成することができました。ここまでがんばってきた私自身に、そして、周りで支えてくれた家族、友人、先生方に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
私の志は、子どもたちに夢と希望を与えることのできる立派な教師になることです。私のことを今までそばで支えてくださった先生方のように、私も、子どもたちに寄り添い、子どもたちの手本となれるような人になります。そのために、高校で知識を増やしながら、自ら考え、自ら行動する力を身につけていきたいです。
2024年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
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