同志社高等学校
合格-2022年度
人が寂しさを感じるとき、そばに寄り添って寂しさを分かち合い、その人を支えながら、前向きな気持ちを導き出せる、教育者になることです。
私は昔から人一倍寂しがり屋でいつも泣きべそばかりかいていました。しかし、そんな私の周りにはいつも母や友だちがいて、優しく見守り、支えてくれました。それは本当に自分を想ってくれている人じゃないとできないことだと思います。私はそのような人の寂しさをやわらげ、本当の意味でそばにいて、希望を持って人生を歩めるよう、導いていける人になりたいと思います。
E判定からの大逆転
私が受験というものを知ったのは小学五年生のときです。空手で全国大会に出場するという目標が叶った直後だった私は、新たな目標に取り組みたいと思い、すぐに中学受験をすると決めました。しかし、私は塾に通っていなかったため、何から始めればいいか全くわかりませんでした。とりあえず受験したい学校の赤本を買って来て、毎日約一時間赤本をやりました。その当時、私は学校随一の優等生で、「塾に行かなくても大丈夫だろう」と思っていました。今思えば滑稽ですが、大天狗になっていたのです。
その考えが間違っていると思い知らされたのは、私が初めて塾に入ったときでした。母も中学受験をあまり理解していなかったため、最初に入った塾は高校受験専門の塾でした。にもかかわらず授業の内容は全く理解できず、自分がどれほど勉強ができないかを痛感しました。塾の先生に中学受験のことを相談すると、「今からでは遅い。この時期から受け入れてくれる進学塾はない。」と言われましたが、成基学園に問い合わせると、小六の八月という時期からでも、中学入試に向けて指導していただけることになりました。
成基学園に入ってからは、全く周りについていけず、悔しくてのめり込むように勉強しました。五カ月間の短い挑戦でしたが、悔いのないチャレンジにしたいと努力しました。その結果、第一志望校には届きませんでしたが、合格できた中学に進学しました。そのときは、もっと早く中学受験の勉強を始めたかったという後悔があり、「リベンジしたい」という闘志が頭にはありました。しかし、いざ入学してみると、楽しくて楽しくて、部活と遊びで脳が埋め尽くされていました。気づけば定期テストでクラス平均にすら届かないくらい落ちこぼれていました。
そんな状況に焦りを感じて再び成基学園に入塾しました。さぼっていたツケは大きく、特に英語でつまずきました。でも英語のO先生やY先生に丁寧に教えていただき、英語を楽しいと感じられるようになりました。しかし、そう一朝一夕にうまくいくはずもなく、英語は苦手教科のままでした。模試を受けても第一志望校の判定はE判定で、それなのに全然焦りを感じず過ごしていました。「やばいかも」と思い始めたのは、〈日曜進学教室(日進)〉が始まってからでした。
〈日進〉の志望校別の偏差値表を見るとやはりE判定で、家に帰ってすごく落ち込みました。次の週もその次の週もE判定が続き、D判定までの道のりは遠く感じました。
そんな状況が続く中、自分の第一志望校の英語の過去問を解きました。点数は十点にも届きませんでした。
〈日進〉は最後までE判定で、正直受験から逃げ出したくなりました。でも、 どれだけ落ち込もうがやらなければいけないことには変わりないと思って、毎日やるべきノルマを作りました。すると、不思議とそれまでの焦りが和らぎました。また、問題集を解くうちに自分の弱点が見えてきたので、克服に努めました。
入試前日。英語のT先生から電話をいただきました。T先生は「がんばっている生徒にはがんばれとは言わない。」とおっしゃっていましたが、私は先生から「がんばれよ。」とよく声をかけられました(私はがんばっていなかったということです)。その先生が「もうお前にはがんばれとは言わないぞ。」とおっしゃったのです。認めてもらえたことが嬉しくて勇気が体中から溢れ出しました。おかげで入試本番、私は自分の力を出し切ることができました。
発表の日、緊張しながら届いた封筒を開けると「合格」の文字が目に飛び込んできました。喜びをかみしめながら、支えてくれた周りの人や、成基学園の先生・友だちへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。 母はそのとき、おめでとうではなく「ありがとう」と言ってくれました。母はマイナスなことは絶対言わず、「がんばれ」と毎日塾に送り出してくれました。母のその言葉を聞くと、より一層意欲が出ました。 また、成基学園の先生方は、授業以外のときも私に励ましの言葉をかけ続けてくださいました。私を支えてくれた方々には、心から感謝しています。
E判定から、志望校に合格することができた私から、これから入試に臨む皆さんへ。「最後の最後まで諦めず、誰が何と言おうとめげずに、今やるべきことだけを考えて突き進む! という思いを貫いて、是非合格を勝ち取ってださい。自分の中にある無限の可能性を信じて。」
2024年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
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𠮷川 祐生さん | 四条西院教室 |