帝塚山中学校
（女子英数コーススーパー選抜クラス）
合格-2016年度

努力し続ける

私の将来の夢は、さまざまな植物のことを調べて、そのすばらしさを知って伝えることです。

きっかけは、植物図鑑を見て、世界にはとてもおもしろく、すばらしい植物があるのだと知ったことです。だから、将来は植物を調べて、みんなに知ってもらい、植物を大切にしてもらえるようにしたいです。

私が成基学園に入塾したのは、四年生のときです。講習会に参加したとき、先生も優しくて、雰囲気もかたくなかったからです。同じ小学校から通う友だちもいて、家から近かったこともあります。その頃は、受験をするということが、わかっていたかどうかが怪しいぐらい意識が低かったです。その頃の志望校は、奈良学園登美ヶ丘中学校でした。近くの仲の良い友だちが通っていて、文化祭に行ったとき楽しかったからです。

四年生のときは、授業の話をあまり聞いていなくて、宿題やテストが全然できなかったこともありました。宿題もそんなに多くないのに、休みの日にだらだら何時間もかけてやっていました。そうすると、苦手だった算数の成績はどんどん落ちました。私は、「もっと集中してたくさん勉強したら、成績は上がるんだろうなぁ」とは感じていました。そのこともあり、ショートテストの勉強を朝、母とやるようになりました。そうするとベスト五にものるようになり、一位や二位をとるとうれしくなり、いつも、この発表を楽しみにしていました。そのかいあって、五年生のクラスがえで一番上のクラスに入ることができました。あのとき、すごくうれしかったのを、今でも鮮明に覚えています。四年生、五年生のとき、努力してよい結果を得たときのうれしさを知ることができたから、六年生のハードな受験勉強も乗り越えられたのだと思います。

志望校が、帝塚山中学校の女子英数コース スーパー選抜クラスになったのは、五年生の後半です。私が特にいいなぁと思ったところは、充実したコースです。成績別で三つのクラスがあり、私はその中で、一番上のスーパー選抜クラスで勉強したいと思うようになりました。もし、真ん中の英数クラスになっても、スーパー選抜クラスに上がるために必死に勉強しようと思っていました。

そして、ついに六年生になりました。六年生になり、私の生活は大きく変わりました。それは、四年生の頃から思っていた、「集中してたくさん勉強しないといけない」という思いを、本当の意味で実行したからです。そのために私は、自習室で勉強するようにしました。自習室は四年生の途中からできた部屋で、ここで勉強したいと思っていたけれど、面倒だなぁと思い、行っていませんでした。自習室では周りのみんなも勉強していて、静かで、必要のないものはありません。だから、同じ時間やった勉強の達成感の差に驚きました。このような集中して勉強できる環境があったことは、私にとって大きいものでした。だから自習室での夜十時頃までの勉強も、しんどかったけれど気持ちの良いものでした。

六年生の秋ごろに、私が苦手だった算数の〈日曜進学教室（日進）〉の成績が下がってきました。そのとき、算数のＴ先生に補習をしてもらいました。自分から質問に行くことができていない私に、声をかけてくださったＴ先生には感謝しています。算数の勉強法や、なぜ〈日進〉で間違ってしまったかということや、『ラプラス』の問題のプリントで、どれくらいできているかを見てもらいました。そのとき、自分にケアレスミスが多くて、一つの問題に時間をかけ過ぎていたことを知りました。四年生、五年生のとき、テストの直しを怠っていたので、わかっていませんでした。直しをするということは、わかっているようでわかっていない自分の傾向を知ることだと思います。

そして、入試の日がやってきました。前日に絶対緊張すると言われていたこともあって、結構平常心で解けました。三回受けましたが、これといって手応えはなかったので、正直不安もありました。合格発表のとき、私はちがう学校の受験に行っていました。その受験が終わり外に出ると、友だちのお母さんに、「たぶんスーパー受かってたよ。」と言われたときは信じられませんでした。しばらくして父にも聞いて、祖母や祖父に報告してやっと、「合格したんだ」と思いました。

これから受験をするみなさん。受験勉強をするなかで、多くのことを必ず学びます。だから今、自分のベストを尽くして自信をもって勉強してほしいです。そして先生方、今まで本当にありがとうございました。どんなときでも、私にとって一番のことをしてくださいました。出される宿題と課題に追われたこともありましたが、一つひとつが合格へつながり、支えになりました。

これから私は夢を実現するために、受験勉強で培ったことを忘れずに、常に努力し前に進んでいきます。