須磨学園中学校
(Aコース)
合格-2020年度
日本人と外国人とのコミュニケーションを深めることのできる通訳になることです。
テレビで通訳の方が話しているところをよく見ます。私はその姿を見てかっこいいと思い、あこがれて、私もこの人たちのように外国人と日本人とのコミュニケーションに役立ちたいと思うようになりました。この志を果たすために私は英会話教室に通って、小六の途中までに中二で習うところまでを終わらせ、英検四級を取得しました。今後は英語の学習にはげみ、最終的には英検の一級を取って、通訳になれるように努力していきます。
自分との闘い
私は、小学校入学時から通信教育をしていました。しかし、三年生の後半から内容が物足りなくなって宿題がどんどんたまっていったので、四年生から塾に行きたいと母にたのみ、塾に入ることになりました。友だちもいたので〈春期講習会〉から成基学園に入りました。そのときはまだ受験を意識せず、ただ単に通っているだけでした。
〈春期講習会〉では、前から塾に入っている人もいたので最初の方は追いつけませんでした。でも、先生は私がわからないところを丁ねいに、わかりやすく、おもしろく教えてくださったので追いつくことができました。
最初は、国語の長い説明文や物語を見ると、すぐに気持ちのシャッターが下りて、読むことすら嫌になっていました。しかし、H先生の指導でそれを克服し、〈成基オープンテスト〉で国語は二回続けて一ケタ台の順位に入ることができ、とても自信がつきました。それから、国語は絶対に誰にも負けたくないと思うようになりました。
六年生になると宿題が増え、毎日時間に追われていました。宿題で手いっぱいになり、予習や復習をする時間がとれなかったので、授業の間でできるだけ覚えられるように集中して取り組むようにしていました。ノートも後で見直しをしてもわかるように丁ねいに書き、先生が教えてくださったいろいろな暗記のしかたや簡単に問題を解く方法を全てメモするように心がけました。
また、六月から始まった〈日曜進学教室〉では、その日に行われた試験をその日に解説してくれるので、とても理解が深まりました。それに、その日のうちに点数やランキングも出るので、良い結果だったときでも、悪い結果だったときでも、次はもっとがんばろうという気持ちになることができました。
私が須磨学園中学校を知ったのは、五年生の最初の〈成基オープンテスト〉です。志望校をまだ決めていなかったのですが、Y先生から、「愛未はここが良いんじゃない。」とアドバイスをもらいました。そこから須磨学園中に興味を持ち、オープンスクールに参加しました。そのときに、須磨学園生の人が英語で海外研修のことをスピーチされていました。私はそのとき、とてもかっこいいと感じました。この学校だったら私の通訳になりたいという志を実現することができると思い、第一志望校に決めました。
十二月になると、本格的に過去問を解き始めました。最初に国語を解いたときはあまりに難しすぎて、三分の一程度の点数しか取れませんでした。また、他の教科でもあまり良い点は取れず、それまでの自信がどんどんくずれていきました。そのとき担任のN先生が、「あなたなら、よく考えたらできるよ。」と言われながら、遅い時間まで私がわかるように丁ねいに解説をしてくださいました。それでもなかなか点数が取れない日々が続き、私は本当に合格できるのかどうか、とても不安になりました。不安とあせりで、私は家で過去問を解きながら泣いてしまいました。横で父と母がはげましてくれました。しばらく泣くとなぜか気持ちがすっきりして不安な気持ちが吹っ切れ、とてもやる気がわいてきました。それからは点数もだんだん伸びていきました。気持ちをプラスに切りかえると自然に点数も上がってくるのだと感じました。
試験当日、それまでにできることは全てやってきたので、ほとんど緊張もせず、試験に臨むことができました。国語はN先生に言われた通りにやったので、思ったよりもスラスラ解くことができました。いつも通りのペースで他の教科も一問一問「確実に」、「正確に」と、強く意識して解いていきました。
合格発表のとき、私は須磨学園中の第三回の試験をしていました。試験が終わり、父と母に呼ばれ、校内で張り出されている合格発表を見に行きました。自分の番号を見つけて私は、「須磨に入れるんだ! !」と思い、とてもうれしかったです。
これから受験をするみなさんには、先生が教えてくださったことを、素直に実行することを大切にしてほしいです。そのために塾では集中して授業を聞いて、先生の言われたことをメモするようにすれば良いと思います。そして、わからないことがあれば先生にしっかりと聞くようにしてください。私も算数の過去問を先生に聞くことで、解けなかった問題を解くことができるようになりました。
最後に、三年間教えてくださった先生方、そして何よりも両親に感謝したいです。つらいときや苦しいときにはげましてくれたり、支えてくれたりしたことを、本当に感謝しています。
これからはこの受験という大きな経験を活かして何事にも前向きに取り組んでいきます。