大阪星光学院中学校
合格-2016年度
七転八起
ぼくの将来の夢は、天文学者です。大阪の科学館でプラネタリウムを見たときに、宇宙にはたくさんのなぞがあり、それを研究するのが楽しそうだと思ったのが、そのきっかけになりました。
天文学者になったら写真をとる技術を勉強し、より多くの人に宇宙に興味をもってもらえるように、美しい写真をとりたいです。
そうした理由で、理科の物理や天文の分野が好きで、そこに力を入れて勉強してきました。また、たくさんの星の名前や星雲の名前を覚えるようにも努力してきました。しかし、天文学者になるためには、天文学を研究している大学に入る必要があります。しかも、そうした大学はとてもレベルが高いことを知り、高い学力を身につけて中学受験をしようと思うようになりました。
ぼくが成基学園に入塾したのは、四年生の春ごろでした。成基学園を選んだ理由は、電車を使わずに行けるという単純な理由でした。しかし入塾してみると、ぼくの思っていた塾のイメージとはちがって、先生と生徒との距離が近くて、とても楽しく勉強できました。友だちもたくさんできて、塾に行くのが楽しくなっていきました。そうして五年生になったときに、自分の成績より上の甲陽学院中学校を目指そうと思いました。それからは四年生のときよりも、まじめに勉強するようになりました。
そして、とうとう六年生になりましたが、受験に対してあまりイメージがわかなかったので、緊張感がありませんでした。そのため、苦手な算数に力を入れることはなく、得意な社会ばかりをしていました。しかし、時間はどんどん過ぎていきました。夏休みには、〈夏期講習会〉や〈夏期学習合宿(合宿)〉があり、特に〈合宿〉では、自分よりもレベルの高い人がたくさんいることを知り、少しあせり始めました。
秋になると、〈日曜進学教室(日進)〉が再び始まりました。他の塾の模試も受けましたが、各試験での成績は、甲陽学院中には届かないことがほとんどでした。そこで、得意にしている社会を生かすことのできる大阪星光学院中学校を第一志望校にしました。スクールフェアに行ったときに生徒のみなさんが楽しそうだったことと、合宿が多いということを知って、良い印象を持ちました。それからは、大阪星光学院中を目指してがんばりました。
大阪星光学院中は〈日進〉でも、他の塾のテストでもA判定が多かったので、自信をもつことができました。しかし、〈日進〉の《ウルトラコース》になると全教科、それまでのように点を取ることができずに苦労しました。特に、算数は二十五点を取るなど、ひどい点のときもありました。しかも、大阪星光学院中の過去問を解くと、算数で二十八点という点を取り、両親からすごくおこられました。
そこで気持ちのスイッチが入り、算数を重視した生活が始まりました。『ラプラス』を完ぺきにしてから、大阪星光学院中でよく出る単元に力を入れて勉強しました。すると、算数の成績がどんどん伸びてきて、〈日進〉の《ウルトラコース》で八十点を取ることができました。また、大阪星光学院中の過去問でも、それまでは取れなかった高得点を取ることができました。とてもうれしかったですが、油断せず算数中心の生活を続けました。
十二月になると、大阪星光学院中の過去問が十五年分すべて終わり、もう一回、十五年分解きました。最後の〈日進〉では、あまりいい点を取ることはできませんでしたが、過去問で点を取れていたので落ちこまず勉強にはげみました。
入試当日は、先生が激励に来てくださって、自信を持って入試会場に入っていきました。しかし、周りの受験生は近くに友だちがいるようで、周りに友だちがいないぼくは、少しずつ緊張していきました。そんなときには先生や家族のことを思い出し、リラックスするように努めました。
そして、とうとう合格発表。その日は別の学校の入試を受けていたため、お父さんに見に行ってもらいました。試験が終わって合格していると聞き、大急ぎで大阪星光学院中の合格掲示板を見に行きました。そこにはお母さんや妹と弟もいて、みんな喜んでくれました。
最後に、おくりむかえやお弁当以外にも、さまざまに助けてくれた両親や、支えてくださった先生方、ありがとうございました。
入試をのりこえた努力を忘れずに、これからも夢の実現に向かっていこうと思います。