六甲学院中学校
合格-2018年度
大学で化学の研究をする研究者になって、人の役に立つ発見をすることです。
父は大学で化学を研究しています。人のためになる発見をしている父の仕事の話を聞いて、自分も実験研究を重ね、人の役に立ちたいと思うようになりました。私は、理科が好きなので、化学について研究していきたいです。その志に向けて、もっと理科を勉強し、これから必要となってくる英語も、努力していきます。
受験生としての自覚
ぼくが成基学園に通うようになったのは、四年生の春からでした。姉がちょうど六年生で通っていて、自分も受験をしてみたいと思い、塾に入りました。
五年生になると宿題が多くなり、提出日ギリギリに終わることが多くなっていきました。けれども、そのころは、宿題さえやっておけば大丈夫だと思っていました。志望校は、五年生の秋に最初に見に行った中学校がいいと思って、そこに決めました。しかし、レベルが高くて、学校がきれいだったという単純な理由しか考えていませんでした。そのころは、成績も悪くなかったので、このままいけば何とかなるだろうと、安心しきっていました。
そうしているうちに、気がつくと六年生になっていました。六年生になると、日曜日に〈難関特訓〉が始まり、問題のレベルが上がって、いそがしくなってきました。塾にいる時間も増えて、授業の内容もどんどん難しくなり、ついていくのに必死でした。
六月の〈合格達成セミナー〉で志望校について考えました。ところが、そのときもまだ、受験生という自覚があまり持てずに、何とかなるだろうと安心しきっていました。
いよいよ〈日曜進学教室(日進)〉の《エントランスコース》が始まりました。そのときでも、成績が良かったために、自分はまだ何とかなると甘く考えていました。今考えれば、そのときにもっと本気になり、自覚を持って勉強すべきだったと思います。
そのままの意識で夏休みに入っていきました。けれども、夏の〈夏期学習合宿(合宿)〉は、とても厳しいものだと姉から聞いていました。だから、京都に行くまで緊張していました。しかし、意外と先生方はやさしくて、楽しく授業をしてくれたので、安心して勉強できました。また、他の教室の園生が、すごく集中していたのにおどろきました。自習ではたくさん質問もしていました。そうした姿を見て、自分も受験生の自覚を持たなければならないと思い、気持ちが引き締まりました。〈合宿〉の間はすごく集中して勉強ができました。参加して良かったです。
そして、九月に入り、〈日進〉も《ベーシックコース》から難しい《ウルトラコース》に変わっていきました。《ウルトラコース》は、今までとちがって、とても難しいものでした。成績もガタ落ちで、初めて危機感を感じました。
そのころから、第一志望校の過去問練習も始まりました。当然最初は点数が悪く、先生方に見てもらい、質問をし、次の問題をするということをくりかえしていました。ところが、点数が上がらず、そのまま十二月に入ってしまいました。だいぶあせりを感じ、このままではやばいと思いはじめました。そこで、担任のN先生と面談をし、第一志望校を六甲学院中学校に変えました。そのとき、自分がどれだけ甘かったか気づきました。そこから、気持ちを切り変えて、過去問をたくさん解きました。しかし、六甲学院中に志望校を変えてもミスが多いせいで、国語や算数の点数が悪くなってしまいました。
そうしているうちに、とうとう愛光中学校の入試になりました。自分ではたぶん合格しないだろうと思っていました。しかし、合格しなくても気にしないでおこうと考えていました。入試当日、電車が止まってしまい、あせってしまいましたが、何とか間に合ったのでそこからは安心して受験できました。
そして、合格発表の日、母が車の中で合格と伝えてくれたとき、とてもおどろきました。それで、自分に自信がわいてきました。国語の点数も上がっていき、N先生から、
「普通にやったらできるから自信を持とう」
と言われ、もっと自信がつきました。
六甲学院中の入試当日は、愛光中よりとても緊張しました。N先生といっしょに六甲学院中の坂を上ったので、体も暖かくなりとても良かったと思います。テスト中はとりあえずミスをしないように集中して問題を解いていました。
とうとう合格発表のときになり、父がパソコンを持って「合格だよ」と言ってくれました。そのとき、とてもうれしかったです。三年間苦労して勉強してきて本当によかったと思います。ずっと合格しているか不安だったけれど、このときに初めて安心し、ほっとしました。今まで生きてきた中で一番の喜びを感じたときでした。この経験は一生、絶対に忘れないと思います。
これから受験をする後輩に伝えたいことは、集中して勉強するということです。長い時間だらだら勉強をするより、短い時間で集中してやる方がいいということです。
そして、最後にずっと支えてくれた家族、熱心に指導してくださったメンターの方々、共に勉強してきた友だちすべての人々に感謝します。本当にありがとうございました。