滋賀県立膳所高等学校(理数科)
合格-2023年度
私の研究を通して、人々の生活をより豊かにすることです。
私はよく日常で起こる現象がなぜ起こるのか気になってインターネットを使って調べているのですが、実験が好きなので自分で実験して調べてみたいとずっと思っています。そのため、大学では研究をしたいとふわっと考えていました。それを自己満足で終わらせず人の役に立てたらもっと良いなと思い、さらにコロナ禍を経験したことで、今は、薬関連の研究に興味を持っています。
積み重ねること
「何かやりたいことができたときに後悔しないために頑張ったらいいんじゃない」
私は昔からなりたい職業のような具体的な目標がなく、そのことに頭を抱えてきました。勉強へのやる気もあまりありませんでした。そんな私が中学1年生から今まで勉強を頑張ってこれたのは、私が母に何度も言われたこの言葉のおかげです。この言葉は私の中にすっと入ってきて頑張る理由をくれました。
私は中学生になるのと同時に成基学園に入塾しました。理由は、周りの子達が塾に行き始めたから、ただそれだけでした。高校受験のことは頭になく、志望校を考えることもありませんでした。そのまま2年が経ち、受験に意識が向くようになったものの、志望校ははっきりしませんでした。それでも後悔はしたくないと思い、日々勉強に励みました。真面目に頑張ることは得意なので、塾や学校の先生を信じて言われたことをやり、それなりの成績を取り続けることはできていました。
私が滋賀県立膳所高等学校にいきたいと強く思ったのは、学校説明会で先輩方の探究活動の発表を聞いたときでした。私もやってみたい、ただ純粋にそう思いました。いろいろな学校の学校説明会に行きましたが、膳所高校以上に心を動かされた学校はありませんでした。このとき、頑張れば膳所高校にいけるという位置にいられたのは、それまでに母の言葉の通りに頑張ってきたおかげだと思うので、目標がはっきりしないながらも頑張ってきて良かったと初めて感じられたのが、このときでした。
しかしこの頃、私は既に1度、心が折れるような経験をしていました。お盆特訓です。先生達に背中を押され、京都の最上位会場での参加を決めたのですが、最上位会場というだけあって、内容はとても難しくて解けないことが多く、周りの子達も私よりずっと高いところにいる人ばかりに思えました。行くのが憂鬱になってくるほどでした。そして、その後の学校での実力テストでは順位を落としてしまいました。このようなことが重なり、不安な気持ちが度々押し寄せてきました。
この状況から脱する後押しをしてくれたのが日曜進学教室(日進)です。日進では、毎回すぐに得点、順位がでるので、自分の位置を知るにはもってこいのものでした。私は初めから高い順位をとれていたものの、大きく順位が下がることもあり、不安定でした。しかし、どの先生からも日進はしっかり復習するようにと何度も言われたので、毎回解き直して復習をすると、回を重ねるごとに安定して高い順位が取れるようになりました。これは、大きな自信につながりました。それまでわかりやすい結果がなく、自信を持ちきれずにいた私にとって、日進は必要不可欠なものでした。また、解き直しの習慣がついたことで、その後の模試や実力テストのときにも実践できて、1回1回の模試や実力テストがより有意義なものになりました。
その後の時間はあっという間に過ぎていきました。10月くらいから一瞬で過ぎるというのは、はじめのうちから言われていたことでしたが、わかっていたつもりでも驚くほどに一瞬でした。周りが受験モードになっていく中、不安を感じることもありました。それでも、日進などを通して培った自信は簡単には消えませんでした。1、2月には、自分は受かれるのではないかと思うことができるようになりました。このタイミングでポジティブになれたことで、周りより少しリードすることができるようにも思えます。
2月に入るとすぐに入試がはじまりました。当日は、特別緊張することなく試験に臨むことができました。緊張しすぎず、気を緩ませすぎず、適度な緊張が良かったと今振り返ってみても思います。そしてこの状況を作り出せたのは、受験期に限らず、ずっと勉強を積み重ねてきたからだと思います。
この高校受験を通して、私は積み重ねの大切さを再認識しました。簡単なことのようでしっかり意識しないとできないことです。私の合格は、1、2年生からの勉強の積み重ねあってこそのものです。さらに、私に自信をくれた日進でも、毎回の復習の積み重ねが後半高い順位をとる鍵となっていました。私はこの経験を活かして、高校でも、志望校が決まる前から、やりたいことが見つかったときに後悔しないように勉強を積み重ねていきたいと思っています。勉強以外でも部活動など様々な場面で積み重ねを意識していきたいです。また、これから受験を経験する後輩達にも同じことを意識してほしいと思います。やりたいことや志望校が決まっていない私のような人は、モチベーションを保ちにくいかもしれませんが、やりたいことが見つかったときに後悔しないために頑張るということを意識してみてください。いつか頑張ってよかったと思える日が来ると思います。
保護者からのコメント
保護者名 岩島 由理
小さな頃から「どうしたらいいと思う?」が口癖で、やりたい事を見つけるのが少し苦手だった志依奈。そんな娘があれこれ模索しながらモチベーションを保ち、頑張り続けたことにただただ感心と感動を禁じ得ません。そんな母から今、娘に伝えたいのは次の3点。
★人の助言をフラットに聞ける素直さと、真面目にがんばれる姿勢は志依奈の最大の長所です。大いに胸を張って欲しい!
★偏差値は優劣ではなく、ひとつの個性。驕ることなく、色々な人の様々な素晴らしいを吸収して更に成長して欲しい!
★やりたい事にひたむきに向き合える人生は多分めちゃくちゃ楽しい!(知らんけど)楽しんだもの勝ちって、素敵だと思う!
高校生活はこれまでよりもっと「やりたい事」と向き合うべく3年間となるはず。今までの努力で広げた選択肢の中で、素敵な「やりたい」に出会えることを祈りつつ、これからも見守っていきたいと思います。
担任からのコメント
「志依奈、膳所理数科特色合格おめでとう!」合格の報告を聞いたとき、心からそう思いました。膳所高校の学校説明会で先輩の探究活動の発表を聞いて、「私もやってみたい!」と純粋に思った志依奈さん、君の純粋な強い思いが君を合格に導きました。君の授業での、私の話を聞く真剣な眼差し、忘れることはできません。「受験は団体戦」という想いで仲間とともに授業・日進と努力を続けてくれました。本当に合格おめでとう!
君はどんな人間になるのかな?想像がつかないね。でも私の誕生をお祝いしてくれたときに、誰かを祝える人であって欲しい、学力の向上の前に人間力の向上が大切、そう言ったよね。高校でも人間的な成長を続けてください。そして、周囲の支えに感謝し、君の志に依り、「私の研究を通して、人々の生活をより豊かにする」人間になってください。
それが南草津教室みんなの願いです。応援しています。がんばれ志依奈!
西村 亮祐
2022年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
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2017年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
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2016年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
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T・Kさん | 草津教室 |