立命館守山高等学校
（アカデメイアコース）
合格-2016年度

Y・Sさん

合格進学校

所属教室

夢へのスタート

私の将来の夢は、ガンを副作用なしで治す薬を開発する研究者になることです。ガンは最初に自覚症状がなく、進行すると転移して治りにくくなり、命を奪う恐ろしい病気です。また、日本人の三大死因の一つです。このようなガンで苦しんでいる人を助けて、一人でも多くの人を笑顔にしたいので、私は薬を開発する研究者を目指しています。

私は中学一年生のときに、「数学を得意にしたい」と思い、成基学園に入塾しました。私は小学生のときから自分に自信を持てず、授業の中で積極的に発言することが苦手でした。だから入塾した頃に、先生に当てられると緊張して答えられず、恥ずかしい思いをすることが苦痛で、成基に行くことが嫌になった時期もありました。しかし、その経験から自分の意見をしっかり持てるようになり、自信へと変わりました。　

中学校三年間、どのような難しい問題でも、自分なりに答えを出すことができました。また、間違えた問題は、できるだけ自分の力で間違えた原因を明らかにすることを心がけました。その結果、問題が解けるかどうか不安だった気持ちが「絶対に解ける」という強い心へと変わりました。

そして、ついに中学三年生となりました。勉強内容が今まで以上に難しくなり、勉強のスピードも速くなってきました。すると、次第に勉強についていけなくなりました。学習した内容が身につかず、模試の成績が下がり、何もかも右肩下がりの日々が続いて辛かったです。何よりも、ほぼ毎日親から、「早く勉強しなさい。」と言われると重い気分になり、いつも私の勉強リズムが崩されて苛立っていました。その気持ちのまま勉強すると、私の強みである集中力が低下して、やる気がなくなり、勉強することが苦になっていきました。

そのような状態のままで、とうとう冬になりました。いよいよラストスパートです。私は第一志望校の滋賀県立高等学校に向けて、必死に苦手分野を克服していました。でも、同じ志望校の友だちの学力まで追いつけず、成績も上がりません。先生からは何度も、「今の志望校は厳しい。」と告げられましたが、私は、「何を言われても志望校は変えない」と強く決めていたので、軽い気持ちで聞き流していました。

しかし、自分の意志を貫く思いで、毎日のように開いた家族会議では、親から立命館守山高等学校の学校推薦での受験を勧められました。そのとき、私の第一志望校は県立高校で、「絶対に県立高校に入学する」という目標を諦める気持ちは一切なかったので猛反発しました。

でも、三年後の自分を考えてみました。私は大学に進学して、研究者になることが目標です。「大学入試は高校入試以上に厳しい競争になる」と親から聞いていました。また、成基の先生からは、立命館守山高校に進学すれば、「自分の良さを生かして、自分のリズムで勉強ができる」と助言してもらいました。自分の思いに沿って勉強する私の性格に合っていることが決め手となり、立命館守山高校を目指すことに決めました。

私が正式に志望校を決定したのは、受験日の一ヵ月ほど前でした。学校推薦での受験は試験内容が、論文と面接でした。急いで入試対策を始めました。

論文の対策は、国語のＴ先生が協力してくれました。まず週に一回、論文のテーマを出してもらい、私が入試本番と同じ字数でテーマに沿って論文を書きました。その次に先生に添削をしてもらい、書き方のコツなどを学び、少しずつ力を高めていきました。

面接の対策は、学校と家庭の両方で行いました。学校では、入試と同じような面接練習を数回しました。また家庭では、面接マナーなどの細かい部分を磨き上げたり、さまざまな質問に答える練習をしたりして対策をしました。

そして、受験日がやって来ました。寒さと緊張で体が震えていました。高校に着いて校門に入ろうとすると、オレンジ色のジャンパーを着た成基学園の先生方がいらっしゃいました。それを見た瞬間、多くの人に支えられていることに気づいて心が温まりました。そして、その嬉しさに自然と笑みがこぼれました。私に気付いた成基の先生は私のところまで走ってきてくれて、「がんばって！」と言ってくれました。不安だった私は、その言葉に勇気づけられ、自信を持って試験に挑むことができました。

目の前の模試の成績しか見えていなかった、私の未来をも考えて手助けをしてくれた成基の先生や、一緒に受験と向き合って支えてくれた家族のおかげで受験という大きな壁を乗り越えられたので、とても感謝しています。

たくさん悩み、苦労して進めた高校生活では夢を叶えるためにも、化学の実験などを通して、いろいろと追究していきたいです。

受験生のみなさんは、これから思い通りにいかなくて、涙するときもあると思います。でも、今の自分にとらわれず、未来の自分を想像して、自分を信じることが合格への第一歩だと思うので、最後まで諦めずにがんばってください。

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