甲陽学院中学校
合格-2013年度
夢に向かって
僕の将来の夢は、人々の役に立つ研究者になることです。小学一年生のときから小学校の図書室で本を借りて読むのが好きでした。いろいろな本を読みました。 その中でいろいろな科学のことに興味を持つようになり、理科が好きになりました。
さらに、昨年ノーベル賞を受賞した京都大学の山中教授が、iPS細胞を使ってできる再生医療の研究をしておられることを知り、自分も山中教授と同じような、人々の役に立つ研究者になりたい、と強く思うようになったことがきっかけです。
成基学園に入塾したのは、五年生の夏休み明けからでした。塾の雰囲気がとても良く、小学校の友だちや幼稚園のときの友だちもいたので、迷わず決めることができました。入塾した頃は、まだ甲陽学院中学校については全く知りませんでした。だから、勉強も身に入らず、授業が終わればすぐに帰宅する日々を過ごしていました。
六年生になって、受験校を考え始めたときに、甲陽学院中は理数系の人が多く、理科系の部活もあり、熱心であるということを知り、興味を持ちました。しかし、甲陽学院中は難関校なので、そんなに簡単には合格できません。それまでと同じようにやっていては絶対に合格できるレベルに到達しないと思いました。でも、甲陽学院中に進学したいという気持ちは日に日に強くなり、いろいろな努力と辛抱をすることにしました。
まず、夏休み直前に四歳から続けていたピアノを一旦中断しました。次に、気の弱いところを克服するために「合格達成セミナー合宿」に参加しました。「合格達成セミナー合宿」では、仲間と一緒にさまざまな課題に真正面から立ち向かうということを学びました。そして、「みんなで第一志望校に合格したい」という気持ちが生まれ、能登島から帰ってきてからは、塾が閉まる時刻まで残って自習をしました。しかし、そのことを苦しいとか、しんどいとか思うことは一度もありませんでした。なぜなら、日に日に甲陽学院中に行きたいという気持ちが強まり、がんばっている仲間や、応援してくださった先生方のおかげで楽しく受験勉強ができたからです。
そして、一年生から続けていた剣道を、秋の大会まで主将としてがんばったあと休部し、受験に専念することにしました。九月になると、算数ではK先生から平成以降の甲陽学院中の過去問を全部(二四年分)するようアドバイスがあったので取りかかったところ、それまで上がっていた模試の成績が下がり始めてきました。周りの人たちはそのことを心配してくれていたようでしたが、その一方で過去問の成績は上がってきたので、成績を気にせずにすべての問題の解説を聞き、過去問で甲陽学院中の問題に慣れることに専念しました。国語では、甲陽学院中の過去問を一回するごとにN先生に確認してもらって、記述の完成度を高めていきました。実際の入試でも確実な手応えがありました。理科では、どの分野が受験本番に出てもいいように、K先生が作ってくれたプリントを使って苦手分野をなくしていきました。これらはすべて教室でやっていたことで、みんなより後で入塾したことで遅れていた漢字や理科の暗記を、夜寝る前や朝起きた後にするようにしていました。
このようにがんばっていたところ、山中教授のノーベル賞受賞を知りました。そのことで、夢に近づくためにも京都大学医学部に進学したい、その第一歩として甲陽学院中に入学したい、という決意が、より固まりました。それからは、のために自分が学習するかがはっきりわかったので、より一層、自分から進んで学習するようになりました。何やるべきことを精一杯やっていたので、実際の入試会場ではあまり緊張しませんでした。僕が本番で緊張しないぐらい勉強ができたのは、両親の支えがあったからです。心から感謝しています。
これから受験するみなさんにできるアドバイスは……。①先生の話をしっかり聞いて、指示をきっちり守ること。②しっかりと予定を立てて計画的に取り組むこと。③友だちと一緒でいいので、塾で自習をする習慣をつけること。④自習中に先生がいるときといないときで態度を変えないこと。どんなときも友だちとおしゃべりしたりせず、自分のペースで自習すること。⑤決して無理をしないこと。この五つです。最後に、両親をはじめ、僕を支えてくださったみなさん、本当にありがとうございました。夢実現をめざしてがんばります!