神戸海星女子学院中学校
合格-2017年度
産婦人科医になって小さな命を助けてみんなを笑顔にすることです。
私は小さいころから、人を助ける仕事をしたいと思っていました。小学三年生の時にあるテレビ番組で産婦人科の女医さんが「医師の中で患者さんにおめでとうございますと言えるのは産婦人科医だけです」と言っていたのを聞いたのがきっかけで、産婦人科医になりたいと思いました。この志のおかげでくじけそうになった時でも前を向くことができました。自分の将来のために、この志を持ってがんばっていきたいです。
一歩ずつ、一歩ずつ
私の将来の夢は産婦人科医になって小さな命を助けることです。なろうと思ったきっかけは、三年生の時に見たテレビ番組でした。産婦人科の女医さんが「医師の中で患者さんにおめでとうございますと言えるのは産婦人科医だけです。だから私はこの仕事が好きなんです。」と言っていました。この言葉が私の心に残りました。
そこで私はどうしたら産婦人科医になれるのかを医師である父に聞きました。すると、医師になるためにたくさん勉強して、医学部がある大学に入り多くのことを学ばなければならないと教えてくれました。それでも、医師になりたいと思い、塾に通いたいと両親に言いました。その結果、それまでやり続けていた新体操とバイオリンをやめて、塾に通うことにしました。その時に成基学園を選んだ理由は、四つ上の姉が成基学園に通って、神戸海星女子学院中学校に合格したからです。
そうして、四年生の春に入塾しました。成績は良くなかったけれども、その頃は全く気にしていませんでした。
しかし、五年生になる前に、五年生は中学受験の基礎になる大事な学年だと知り、今のままではだめだとあせりました。そこで、なぜ勉強するのかを考えました。私が出した答えは、やっぱり将来の夢である産婦人科医になりたいということでした。そのために努力して合格しようと決めました。そこから私は五年生のオープンテストの前にテスト範囲の復習をしっかりやりました。そのおかげで成績が上がりました。
六年生になって宿題が多くなり、どんどん時間の余裕がなくなりました。そして、体力的にも精神的にも苦しくなりました。しかし、先生と両親に相談して、勉強の仕方や時間の使い方を見直しました。そんな中、〈日曜進学教室(日進)〉を受けると安定した結果が出たので、先生や両親のおかげだと思いました。さらに、一週間の計画を立てて実行することで、宿題も間に合うようになりました。
ところが、授業が進むにつれてわからない問題が多くなっていきました。がんばって追いつくために、暗記をする時間を取り、問題を解き直し、先生に質問をしていました。その時、算数科のY先生は、基本的な問題でも優しくていねいに教えてくれました。そのおかげで、〈日進〉の成績が上がっていきました。
しかし、私には悩みがありました。それは、得意科目がなかったことです。そこで、自分は何をすれば良いのかを考えました。社会では習ったものが入試に出ると先生から聞き、暗記をひたすらやり、国語では、漢字とことわざを覚えました。また、早朝に暗記を一時間して、その後三十分間寝ることにしました。こうすることで暗記ができて、体力も回復し、学校ではねむくありませんでした。
ところが、秋に入って入試問題を解くと、平均点以下ばかりでショックを受けました。しかし、先生に質問を積極的にすることで、算数と理科は平均点以上に達することができました。また、足りなかった知識を朝に暗記するようにしました。算数は質問するだけでなくやり直しもしました。授業後も閉館時間まで残って私が分かるまで先生方に質問しました。
入試前日。私は不安でいっぱいでした。もし試験がわからない問題だらけで全然できなかったらどうしようと考えて、本当に合格できるのか不安だったからです。でも、各教科の先生からのメッセージや、担任のN先生からの電話で「大丈夫です」と言ってもらって、自分の力を信じることにしました。
とうとう、入試当日になりました。なぜか緊張はなく、リラックスして学校まで行きました。校門の前に立った時に「絶対合格するんだ」と心に決めました。
そして、合格発表の日。午後四時に母と見に行きました。貼り出された瞬間に、たくさんの歓声が聞こえて不安になったけれども、「絶対ある」と心にいいきかせて、自分の番号を探しました。そして、見つけました。「コツコツがんばってよかった。姉のように合格できた」と思い、うれしかったです。また、四年生から指導してくれたH先生が来てくれて、一緒に喜びました。家族に連絡をして、その後に塾に連絡しました。担任の先生に「よかった。安心した。」と言ってもらえて本当にうれしかったです。
私が合格できたのは、先生や両親などの多くの人に支えてもらったおかげです。また、受験という同じ目標に向かって一緒にがんばった友だちの存在も、大きかったと思います。中学受験という経験をさせてくれた両親には感謝しています。三年間教えてもらったことを生かして、自分の将来の志に役立てていきたいと思います。
本当にありがとうございました。