東大寺学園高等学校
合格-2017年度
テレビ局のカメラマンになり画面内で起きていることを見ただけで理解できるような映像を届けることです。
私がカメラマンになりたいと思ったのは人の生きる時間は限られていて、その中の無駄な時間を減らすためにも、一目見るだけですべてを理解できるような映像を撮りたいからです。そのために、カメラに結びつく単元は人一倍努力してきました。これからはもっと専門的な知識をつけていき、志の達成に向かっていきます。
転機
私は小さい頃から憧れる職業などの将来の夢がない子でした。成基学園に入塾してから書いた「志」も少し気になったから書いただけで死ぬ寸前まで努力して就きたい仕事かと問われた場合は否定するようなものでした。このことを自分であまり良いことではないと考えた結果、私は憧れる職業を見つけたときに実現できるだけの力をつけるということをテーマに勉強していくことに決めました。
私が成基学園に入塾することに決めたきっかけは、なんとなくで受講してみた中学一年生のときの〈夏期講習会〉でした。学校の内容より少し進んだところをしていた数学の中で先生の見せた鮮やかな解法を見て、この塾に入れば毎回のようにすごい体験をすることができるのではと思いました。
入塾したての中学一年生の頃は高校の名前など片手で数えられるほどしか知らなく、予習はするが復習はしない、出された宿題はこなすがそれ以上をしない、文字通り「塾に通っている」だけの状態でした。学校のテストは比較的良く、塾のテストは中の下あたりで、今考えたら信じられないぐらい危機感をもっていませんでした。
危機感のない状態のまま中学二年生に進級し、中学一年生のときと同じようにだらだらしたまま時間だけが流れました。
中学三年生になり受験という言葉を頻繁に聞くようになって、勉強に本腰を入れようと考えていたとき、ふとテストの点数を見てみると、点数はギリギリ平均点に達している程度になっていました。このとき初めて明確な危機感をもち勉強に集中しようと考えました。しかし今までの二年間で培った怠け癖がなおるはずもありませんでした。また、勉強をあまりしてこなかったため、勉強方法がわからず教科書を広げているだけの生活が続きました。
しかし、こんな私にも転機がやってきました。〈夏期学習合宿(合宿)〉です。この頃から今までの数学、国語、英語に加えて理科と社会を受けようと考えて、体験のために〈夏期講習会〉を受けてみました。理科はついていけても社会が全くわからず、〈合宿〉の五日間でどうにかして社会ができるようになりたいと思っていました。
〈合宿〉を始めるにあたって社会のどこに重点を置こうか先生に相談したところ「都道府県がわかるか」と問われました。私は都道府県がわからなかったのでそこをおさえようと先生からプリントをもらい、〈合宿〉の五日間の自習の半分以上を都道府県に費やしました。
〈合宿〉では一日十時間以上も勉強をするので、〈合宿〉前にはとてつもない恐怖を感じ、休むことすら視野に入れていました。でも、いざ〈合宿〉が始まると苦痛を感じず楽しんでいる自分がいました。もしかしたら自分は勉強のことが好きなのではないかという考えが生まれ、九月の〈日曜進学教室(日進)〉がはじまるまで〈合宿〉で感じた勉強を好きと思う気持ちを忘れないように勉強を続けました。
〈日進〉が始まると先生の言われたとおりにひたすら復習をすることを心がけていました。そこで、自分にとって二度目の転機が訪れました。〈日進〉の第五回で良い順位をとり、東大寺学園高等学校の合格率が八十パーセントを超えたのです。このときに叔父が私の小学生のときに東大寺学園高の良さを語ってくれていたことを思い出しました。興味がわいて調べていくと、興味は憧れに変わっていきました。
〈日進〉が終わり、赤本をし始めると今まで言われ続けても気付けなかった、問題を捨てる大切さを学びました。そして問題を簡単なものから解いていく大切さも学びました。
そして迎えた入試当日、好きな先生の激励によってリラックスし、最高の状態で入試を終えることができました。結果は見事合格で、今までの努力が実った気持ちになり、言葉にできない嬉しさを感じました。
こんな私から受験を控えている人に言いたいことは二つです。
一つ目は英語の先生がよくおっしゃっていたことで、受験を失敗したところで人生が終わることはないから、というなげやりな気持ちも大切だということです。
二つ目は自分の感じている不安や恐怖は自分だけが感じているわけではなく、まわりも感じているということです。みんな同じ中学三年生です。テストに不安を感じない人などいません。
私は勉強を始めるのが遅く、苦労しました。これを読んでいる人には早め早めの勉強を心がけてがんばっていただきたいです。