関西学院高等学校
合格-2016年度
将来のための高校受験
僕は、志望する高校を選ぶ前に、まず将来何がしたいかも考えました。
「大人になっても野球を続けたい」
ということと、
「将来の家族のために、安定した職に就きたい」
という二つの思いがありました。その思いから将来、
「公立高校の教師になり、野球部の監督として甲子園に出場できる強い気持ちを持ったチームを育てること」
という志ができました。
僕にとっての野球は、
「勝ったらうれしい。例え、自分が結果をだせなくてもチームが勝利することで、みんなで喜べるスポーツ」
と感じています。だから、僕が教えるチームは、勝利のためにつらいことも乗り越えられるような、精神力があるチームにしたいと思います。そして、厳しい練習の先にある甲子園という舞台に連れて行き、より多くの人に野球の喜びを感じてもらいたいです。
この志を達成するために、野球と勉強の両立ができる学校を探した結果、関西学院高等部を見つけました。しかし、野球のクラブチームに入っていたので、本格的な受験勉強にシフトしたのは三年生の秋ごろからでした。
この受験勉強は、目標達成のための第一歩だと思い、正直つらいこともありましたが、乗り切ることができました。
中学受験をしましたが、「行きたい、受かりたい」という思いが当時の僕にはあまりなかったので、失敗してしまいました。学校への思いは強くなかったのに、悔しかったし、腹立たしかったのを覚えています。
中学受験で失敗しても公立に進学できますが、高校受験での失敗は許されません。その危機感もあって中学入学後は、定期テストで五教科四五〇点以上を取るという目標を立てて勉強していました。中学でクラブチームに入団し、受験勉強との両立が大変になるのはわかっていたので、一、二年生の間の勉強へのモチベーションを保つことができました。目標達成のためには、自分なりの目標をもち、それをあきらめずにクリアし続ける強さが大事です。
主な受験勉強の内容は、入試の傾向にあわせた苦手対策と赤本演習です。
赤本は、三教科五年分は四周ほど解きました。最初は五十点程度しか取れず、このままでは合格なんてできないと、あきらめそうになるような点数でした。しかし、解き直しを重ねることで、その問題だけではなく、同じ系統の問題も解けるようになり、少しずつ自信もついてきました。
それでも受験が近づくと、不安な気持ちはぬぐいきれず緊張しました。三年生では平日も毎日のようにすぐに塾に行き、休日も塾にこもっていました。そうやって、不安な気持ちに打ち勝てるように努力しました。
迎えた当日。すごく緊張しましたが、周りの人たちを見て余裕が出てきました。試験終了後は、やりきった気持ちでいっぱいでした。ここまでやって落ちたら仕方ない、という気持ちで合格発表を迎えました。家族全員でホームページの更新を、今か今かと待っていました。合格だとわかったとき、とてもうれしかったし、がんばってよかったと思いました。
僕はこの経験から、今後の受験生に伝えたいことがあります。
それは、「忍耐」です。
受験生のときは周りに惑わされず、自分だけ勉強しないといけないとイライラすることもあったり、合格できるのか不安になって勉強を嫌いになってしまったりと、いろいろあると思います。しかし、そこで耐えられれば、最後には、きっといい結果が出ます。
がんばっても、いい結果が出ないかもしれません。だからといって、はじめからあきらめていては、合格などできるわけがありません。
しんどいのは、みんな一緒。
そこで耐えて、最後に笑えるようにがんばってください。
最後に、今まで応援してくれた親に一番感謝の気持ちを伝えたいです。
成基に通わせてくれたこと、学校の野球部ではなく、クラブチームに通わせてくれたこと、私立受験をしたいと言ったのを応援してくれたこと、あげたらきりがありません。
感謝の気持ちをもって、これから、野球も勉強も、人に教えられるようになるために、努力し続けます。